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銀座『リストランテ・シチリアーノ』(シチリア料理)

Bysnuko

1月に行って、おいしさとボリューム・サービスの絶妙さに唸ったこのお店。
遅番の日に「大食い女三つ巴祭り」と称しウキウキ再訪。
今回もめくるめく美味で、沈みがちだった気分も上がりまくり!! 
コースメニュー詳細はこちらで。
この日の衝撃は、白ワイン。
前回の経験からここの料理は、オレンジやピスタチオ、ハーブなどを巧みにちりばめトロリとしたオイルでまとめあげた「一筋縄じゃいかない奥行きある濃ゆさ」と分かっていたので、それに負けない「白でビオでものすごく個性的なやつ1本」とリクエスト。

そして出てきたこのお方、ボルク・ドドンのウィス・ブランシス
かれこれ1500本はワインを飲み倒してきた中でも1,2を争う変わりダネ。色は白というより薄い褐色。グラスに鼻を近づけると、八角や蜂蜜の甘くスパイシーな、またフレッシュな桃のような香りも一気に押し寄せ、一口飲んでみるとまた、どうにも白ワインとは思えない。カクテルのような複雑な味がするのです。飲み進んでいく間にも、刻一刻と香りが変化。
マネージャーの藤巻氏によれば「ピョッとフタして冷蔵庫に入れて、1週間経つとまた面白い変化が楽しめ」るんだとか。気が抜けたりしない腰の強いワインなんですね。

このドドンちゃん片手に、食べても食べてもどんどん出てくる。
もーーーうっとりうっとり・盛り上がり最高潮です。
それというのも、料理・ワインのハイレベルに加え、藤巻氏のテンポのいい話術とサービスにころころ転がされまくるから。
フレンドリーかつ節度があり、料理・ワインの説明は「絶対に客の気持ちを逸らさせない」情熱が充満。また、言語表現が素晴らしく的確。まさに近年稀に見るプロ! きっとギョーカイ長いんだろうなあ、と好奇心からうかがうと、その昔(遠い目)全盛期のマハラジャ(←懐かしいですネ)にいた、と。やっぱしサービス業も、年季と筋金入りは違いますネ。

シェフは少年のような繊細さと素朴さを残したお方。
この2人にお手伝い的男子が一人という小所帯で回っているこのお店。
長居ついでに、コースのしめくくりに出る濃厚ポモドーロの作り方をうかがいました。

1. 〈A=にんにくオイル〉ピュアオリーブオイル30cc+にんにく一片を弱火で30分。
  〈B=ソフリット〉玉ねぎ・セロリ・人参それぞれ半本は1㎝角に。+つぶしたにんにく1片、 ローリエ1枚、塩少々に全体の半量のピュアオリーブオイルを加え超弱火で30分。→これにトマト缶2(スピガドーロ推奨)をつぶしながら加え、80%量まで煮詰めたら ローリエを取り除き(「ずぇっっったい忘れないでください!取り忘れると苦くなりますっ!」by藤巻氏)、ハンドミキサーにかけなめらかに。
2. パスタ100gを味噌汁くらいの塩気で茹でる。定石の「海の水くらい」だと塩辛すぎ。
3. A30cc+B100ccをフライパンで温めておき、茹であがってよく湯を切ったパスタを入れ20回あおる。
4. シチリア産EXバージンオリーブオイルをたっぷり回しかけ20回あおって完成。
 
完全に乳化したオイルとトマトで、クリームソース以上に濃厚なシチリア風ポモドーロ。
お試しあれ。あーまた食べたくなってきた~~♪

●しめてひとり12000円弱。弱った心に効く美味、占い・宗教に比べれば安いもの!?●
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Comments 2

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みちぞう  

No title

すごい!もう再訪したのですね。
とっても印象深いお料理&サービスでしたよね。
でも、元気がなさすぎるときには私は負けてしまいそう~。
元気のときにさらにモリモリになりにいきたい感じだったよ~ Like

2007/02/15 (Thu) 23:49 | EDIT | REPLY |   

snuko  

No title

そーねえ、どっちかっていうとサービスもラテンノリだから、あまりにも心が弱ってるときにはむかないかもね。「つらいこともネタ」くらいの勢いじゃなきゃね(笑)
でも気持ちが落ち込んでても胃腸が大丈夫なら、やっぱりおいしいものはヒーリング効果アリ! スヌ子はかなり癒されました^^v
Like

2007/02/19 (Mon) 17:49 | EDIT | REPLY |   

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