こんな夜もある

ちょっと興奮気味だったため、子スヌと添い寝しても寝付けず、久々の深夜ワイン。
何を作るのも面倒、という気分だったので、冷蔵庫から、お花見の余りの鶏を蒸しにんにく醤油をかけといたものと香菜とディルをつかみ出し、「東京都知事選」公報をランチョンマット代わりに1杯。
あ、黒川紀章の上にボトル置いちゃった、すまんすまん。
香菜とディルがともにセリ科ということを最近知って、「私はセリ科の野菜が好きなのだ(セリ自体も好きだし)」と改めて認識できたわけですが、それにしても青山・紀ノ国屋の野菜はうまい。
香菜は、そこらへんに売っているのは茎の部分をショリショリかじると水っぽい薄い味だったりするけど、これは全然ちがう…。もー根っこのヒゲ(←食べきった)までパクチーパクチーパクチーで、タイやベトナムの市場(行ったことないけど)へとトリップしてしまいそうな濃密さ。一束、それも一般より少ないのに値段は倍!の理由がここに。
ディルもなんだか、ううん気のせいじゃなくてやっぱり味が濃い。パック裏を見れば「土で育てたハーブだからいい香り!」とあるけど、え?じゃ何かい、普通のハーブは土で育ててないの?水栽培?カイワレみたいな?そっか椎茸だって菌床より原木のがおいしいもんねえ、などなど考えつつショリショリ。やっぱり料理ってのはお金かけなきゃダメなのか、素材のよさがすべてなのか、だけどそれじゃ貧乏人はどうすりゃいいのか、自分で野菜育てろってかなどとぼやいてみたりもしつつ、にんにく醤油がしみた冷たい蒸し鶏とハーブを交互に。うーん、これだけで1本飲めそう!

して、都知事選やいかに? あろうことか、石原慎太郎、意外に優勢なんですってね。
「女性はコドモを産む機械」発言の柳沢某の百万倍くらい失礼かつ差別的かつ恥知らずな言動を繰り広げまくってるこの人を、一体どうしたら信用なんてできるのかね? と思いつつ、欄をじっくり見れば、やっぱりプレゼン上手なんですなー。
“明らかに胡散臭い”人、“人をこきおろす”“必要以上に危機感を煽る”あざとい感じの人、意欲はありそうだが読む気にさせない(字が超細かいとか)人、などに囲まれると、なんだかマトモに見えちゃう抑え目ながら読みやすいレイアウト。好々爺ともとれる落ち着いた微笑を浮かべた顔写真。ソノ筋の方?ってメガネや髪型で、オマケに頭がヘンな形に切り抜かれた他候補者と一線を画すちょっと素敵な一角となってるわけです。「これ絶対D通とか代理店ついてるよね」「そりゃついてるっしょ」と風呂上がりのスヌ夫に話しかけつつ鶏をむしゃむしゃ。あっ、スヌ夫が冷蔵庫から秘蔵のチーズを!今日はローカロリーで行こうと思ってたのに!!と思いつつも手が伸び、また1杯。あっという間にカラになるバラの香りのラクリマ2002。それにしてもこのラクリマ、バラ香が薄いような。ヴィンテージによっても違うんだろうなー。同じピエロジョバンニが造ったルッビヤーノってのが、もっとバラくさいと評判。でもちょっと高いから来月買おっと…などと考えつつ黒糖焼酎に移行。うーんラムの香り。といつの間にか出てきた沖縄の黒糖もかじってみたり。いやはや極楽ですよ。
ま、何をおいても浅野さんはやってくれるよね。ってことで都知事選、絶対行かなきゃ!来週だからね。それに備えてそろそろ寝るかあ、と完全に“『酒とつまみ』節”の夜は更けていったのでありました…。
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