『よねむら』(銀座/創作料理)
前日のお昼の電話で、夜8時半があっさり取れしばし小躍り♪
夢にまで見る京都本店の斬新美味、でもこちら銀座はコースが2000円高いのですと。
よねむらさんの新幹線代?ビルの賃料かな。
ま、細かいことはさておき。いざいざ。
以前は毎晩さまよっていた銀座も久しぶり~。
銀座の風をフガフガと深呼吸。交詢ビルも初めてでウキ。
どうだ感満点のエレベーターでレストランフロアに降り立つと、
ありゃ? 敷居もお値段も高いお店ばかりのわりには、
デパートのレストラン階に毛が生えた程度。
通路だけは
さて店内へ。あれー意外に小ぢんまりだよぅ。
お席が整いますまでバーカウンターで待機。
でもカウンター内はせかせか忙しそうで、
「何か飲むかいスヌ子さん?」とも聞いてくれない、ぐすっ。
おまけにバーの丸椅子は回らない固定式で、間が狭いから座るも立つも一苦労。
スヌ子、お腹つっかえちゃった。
ふくよかな方は絶対ムリなので座らないようにネ!
そうこうするうちお席にご案内。
2人だったのでブース状のスペースです。
すりガラスで仕切られた角っこにテーブルが寄せられ、
何やらヒミツな関係向けというか、いわゆる隠れ家的スペースというか。
誰に隠れる必要もないスヌ子にとっては無用の長物ですけどネ。
あれ? でも目の前の壁は真っ白だから、ヤマさん登場の取調べ室のようでもあり。
モダンなのに「カツ丼食うか?」ってセリフも似合うオールマイチーな空間なのでした。
ええとー、何はともあれ。シャンパンでかんぱ~い。
その後怒涛のフルコースはやっぱりすごかった~。以下うろ覚え書き。
●牛肉のカルパッチョ+平目の刺身(←混ざってる!)九条ねぎのジュレ敷き
●オードブル3種。カラスミと生麩にトレビスを重ねたものやカプレーゼなど
●ウニとキャビア、マスカルポーネ(たぶん)のパフェスタイル・そば粉のガレット添え(自分で 巻き巻きする作業が楽しい)
●粕汁風ポタージュ
●海鼠腸の冷製パスタ、海鼠子添え(コノワタっておいしー!)
●ふかひれとオマール海老、フグ白子の茶碗蒸し(だったような…押し寄せる高級食材にうろたえ&ワインも回り、この辺から記憶がおぼろ)
●シャンパンソルベ(どうして“お口直し”っていうの?“リフレッシュ”とかのほうがいいのにねぇ)
●トリュフをのせた海老芋とフォアグラのソテー、ハチミツソース
●とろとろカレーライス、もしくは、ちりめん山椒ご飯
●アマレット風味の苺ショートケーキ(字面はステキだけどごく普通のケーキ)
●紅茶と小菓子(ものすごく普通)
以上であります。
どれもよねむらさんらしい、ひとひねりあるコーディネート。
量も十分で、大食いスヌ子も満腹です。
でも、メインのオマール海老やトリュフはあんまり香りもしないし、
とにかく高級食材のオンパレード過ぎて、一つ一つのありがたみが薄まっちゃってるみたい。そんなムリすんなよぅ(ポン)って気がしました。
いちどきにこんなモノを大量摂取したら痛風・イテテになっちゃいそうだしね。
これが14,000円のコースの全貌です。夜はコース1種類だけ。
グラスシャンパン(銘柄忘れちゃった/普通においしい)1500円、ルイ・ジャドのボジョレーヴィラージュ(白/感動のないシャバシャバ薄味)6000円もすべて内税の明朗会計。
結論としては、まあおいしいな。
でも、京都のほうがもっとおいしかった!
あと、サービスがにゃ~。
京都店もちょっとツンケンした若衆ばかりだけど、あっちは“スタイリッシュな町屋レストラン”だからしかたないのだと言い聞かせることができました。
でも、こちらは、悪い意味でカジュアルというかフランクというか不慣れな若者勢ぞろい。
「あ、自分、接客初めてッスから」みたいな。
銀座でこれじゃ困るじゃろ?
天才よねむらクンも、支店を出したからにはスタッフの育成もしなきゃねぇと老婆心。
10時半過ぎには私たちのみとなり、急かされてお会計。
やはり、夜の蝶との同伴出勤仕様だから閉店も早いのね…だから8時半で取れたのよね…そういう(ジバラじゃないor下心イッヒッヒな)人たち向けなのかもね…と思いつつ、
重厚感溢れるエレベーターに乗り込みましたとさ。