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ポトフの滋味

Bysnuko

明日はあやじょんとのコラボレッスン最終回。

五感をテーマに運動と料理を考えてきたこのワークショップ、
昨年はじめに第一回目の「触覚・おにぎり」講座を開催し、
震災を挟みながらもコツコツと回を重ね、
五感について順番に考えてまいりました。

昨年、始めたときと今とでは、震災を挟んで、
さまざまなものの見方が変わってしまった。
このワークショップを始めたときに目指した「生きる底力」が
ますます必要になってきたんじゃないかと感じております。

どんなにたいへんな状況にあっても、生きている限り、
自分でからだと心をコントロールできるということが、快適な人生につながる。
まず自分のからだを知ること、感じること。
何を欲しているか察知すること。そして自分で補えること。
そのために運動と料理が必要なのだと。

毎回、お題が決まってからは、あやじょんも私も修業の日々。
書物や資料を読み、試作をし、
当日公開している情報の数十倍もの知識を詰め込んできました。
精神論…というほどのものではないけれど、
ふだんそれぞれが何気なく行っていることへの理論づけが、
このワークショップでは必要だったのだと思います。

そして迎える最終回。残るお題はずばり、味覚。
あやじょんは基本に返った運動を、私はポトフを作ります。
でも、今回に限って、取りたてて試作をしていません。
へとへとに疲れたとき、寒さを感じたときのために、
これまで何十回となく作ってきたポトフをお伝えしたいと思うので。

思い返せば、このポトフがきっかけでもありました。
心も体も疲れきって何も食べられない、というあやじょんへの差し入れ。
とにかく、何か食べて! と思った時、浮かんだのはいつものポトフ。
食べながら涙が止まらなかったと伝えてくれたとき、これからも、
自分や周りの人が疲れたときはポトフを作るだろうな、と思ったのです。

特別な材料を使うわけでも、珍しい作り方でもありません。
ただ、体と心にしみこむように作りたいと思います。
そのためのコツが、いくつかあります。

今回、運動部門はかなり活発に動くとか。
しっかり動いたあとは、濃い味や強い味は受け付けにくいのだとあやじょん。
淡いけれどしみじみおいしいポトフなら、しめくくりにもぴったり。

ご参加くださる皆さま。明日、KIWIでお待ちしております^^
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