バージョンアップおせち
更新がまばらな拙ブログにお付き合いいただき、ありがとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

しかしアレですね、怠けだすと人間どこまでも怠けられるものだという実感。
作家の角田光代さんは「ずっとダラけて何もしないでいるのも3か月が限界」
とおっしゃってましたが、角田さんって勤勉なのねぇ…と感心しきり。
「寝てろ」と言われれば、3か月どころか
半年でも1年でも寝ていられそうな自分が怖くなった次第です。
そんなダランダランの年末年始、唯一のミッションはおせち。
いつもは自宅分のみですが、今年は、大切な友人からの依頼があったので、
例年以上に仕込みをがんばってみました。
ご家族ご親戚で召し上がるというので、量もたっぷりの5段重。

大みそかの夕方に無事お届けでき、自宅至近のバルで年越しパスタを食べ、
紅白もそこそこに寝てしまい(最近ほんとに夜弱くて)
↓この第九ワイン飲む予定だったのに・・・

翌朝起きればお正月。

カルネヴィーノの今井さんに教わったシャンパーニュ「MARGUET」とともに。
これがお手頃なのにバランスよくこっくりしていて、すごーく好み^^

これが江戸雑煮と呼ばれるものだと知ったのは、つい最近のこと。
澄んだ一番だしに角餅、鶏肉、鳴門、小松菜、三つ葉、へぎ柚子。
小松菜はお箸で一度持ち上げて、最後にお椀に残します。
この数年、なんか足りないなー?と思っていたのが、
「名(菜)を上げて、名を残す」と母に言われていた小松菜、やっと思い出して加えました。
一家で抱負を語りあい、まったりしていたらなんと!またうたた寝してしまい、
あわてておせちを詰めて友人宅へ。

わが家のお重が深いことに思い至り、
今年はみっしりぎっしりと3段に詰め込んでみました。

●塩数の子と赤玉ねぎのレモンオイル和え
●アーモンド入り、ガーリックソルト和えのペペロン田作り
●イクラ、昆布じめ貝割れの柚子釜
●鳴門金時と干し杏を、りんごジュース、みりん、サフランで煮、バターを混ぜた芋きんとん
●干し柿と結び昆布入りの柿なます
●鯛の昆布じめ柚子風味
●柚子皮を入れて風味をつけた黒豆
※千代呂儀のせ忘れ。今年は買ってあったのに…〈無念)来年注意のこと。

●塩レバーペーストと胡桃入り松風焼き
●えびのナンプラーワイン煮 ディル添え
●人形町日山のランプ肉で作った和風ローストビーフ
●あわびの中華煮、花椒と生姜たっぷり
●神茂の紅白かまぼこ
●神茂のはんぺん入り伊達巻

●干し椎茸のだしで煮た炒り鶏
ふーむ…なるほど←シャーロック風考察
過去の記録をひもとくと、数の子のレシピが毎年変わっている!
数の子、どうにもワインに合わないので試行錯誤を重ねていたのですね。
でも今年のレシピで決まりかも。
レモンオイルと数の子の絶妙な組み合わせ、全世界にお知らせしたい♡



去年と同じ、友達や家族の笑顔と平和な幸せを満喫したお正月でした。
さてゆっくーりしたぶん、そろそろ社会復帰せねば…。
本年もさまざまなところで、簡単レシピをご紹介してまいります。
しかし、道を進むにつれ自分の未熟さ、粗雑さも痛感した昨年でした。
もっと手際よく美味しく、ブレのないレシピを作りたいなと願う年始です。
頑張ります。よろしくお願いいたします。
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