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ダイニングテーブルをリニューアル

Bysnuko

ここ数年、悩みのタネだったわが家のダイニングテーブル。
Yチェアで知られるハンス・J・ウェグナーのデザインで、
25年ほど前から実家にあったのを、
なんとなく譲り受けて使い続けてきました。
脚が邪魔にならない構造がよいのですが、
オーク材の天板にはめ込まれたグレー部分の汚れがひどく、
拭いても拭いてもベタついて、
雑誌や新聞がペタペタと貼りついてしまうように。
スカンジナビア家具の専門店に問い合わせたところ、
これは、ウェグナーが試験的にリノリウムを採用したもので、
素材の経年劣化までは計算外だったのではないかと。

そこで正規代理店に、天板取り換え価格を打診。
すると、目の玉が飛び出るような金額が・・・!
おおおお父さんのお給料1カ月分くらいでしたよーーーーッ。

それから、かなりぐるぐる考えました。
きれいにはしたいけど、完全に元通りにするには破格の出費。
だからって、ほかに頼んで天板変えたらまったく別物になっちゃうよねー。
それってこのテーブルのアイデンティティを否定するってことだよねーー・・・とか。

そんなある日、KIWIの落語会のお客様に、
家具の製造や施工を手掛ける久保田製作所の久保田さんが。
木工家具の専門ときいて、状況をお話ししたら、
てきぱきと天板取り換えの提案と、
どんなふうにしたいのか?を聞いてくださいました。

そこからはトントン拍子に。

結果、もとの長さよりも20㎝長い180㎝にのばし、角はキッチリ直角に。
床材の色が濃いから明るい感じにしたいけど、でもカントリー調じゃなくて・・・
と希望を詰めていき、木目を生かした塗装に決定。
価格も納得の範囲で、完成!
元のデザインとはまったく違うけど、いい。撮影準備も、新鮮!!!

ウェグナーファンに言わせれば、もったいないッという声もありそうですが、私は大満足。
部屋が明るくなったし、毎日ていねいに拭くのも楽しくて仕方ありません。

思えば、悩んでいたけど、
具体的にどうしたいのかは、久保田さんにお会いするまで考えてなかったような。

家具や着物、ジュエリーなど、
高価で立派なものや思い出がいっぱいの「大物」ほど
ヘタに手を入れてはいけないという呪縛?がありますが、
やっぱり、毎日我慢しながら使い続けたり、ひたすらしまいこんでおくより、
その時の暮らしに合うように変えてもいいんじゃないかな。

ん? 人間関係もそうかも・・・、
なーんて思ったりしたテーブル修理の顛末でした。
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