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久しぶり贅沢ディナー@第4回ザ・リッツ・カールトン アジアパシフィック フード&ワインフェスティバル

Bysnuko

そんな大枚はたかなくても、ものすんごく豪華じゃなくっても
“素晴らしく美味しいもの”が食べられるようになった昨今。
口コミの力がブランドやネームバリューを圧倒し、
また、はっきりと顔の見える客に目を合わせ、
ちょうどいい規模で無駄のないサービスを提供するレストランが増えたように思います。

お誕生日のフレンチは●●、デートイタリアンは××、家族のお祝いなら中華の▲▲、
と決めて、コテコテにおめかしして出かけたのはいつ頃までだったかな。
気楽でおいしいところが増えてうれしい反面、ちょっと寂しい気もするね。

なんて思っておりましたところ、少し前のこと。
薮から棒に旧友が
「ゴ〜ジャスホテルディナ〜行かな〜い?」と誘ってくれました。
「ローブデコルテと頭にのせる宝船、誂えたほうがいいかな」と聞けば、
「そのくらいの心意気で!」とのことなので、
えっほんと? ウッキウキーと張り切って出かけましたのは。

ジャジャーーーン。
やっぱりホテルってわくわくしますね。
一張羅のドリスヴァンノッテン(いただきもの)に久々のハイヒールでロビーを横切り、エレベーターで45階「タワーズ」へ。

おお、百万ドルの夜景。東京タワーとスカイツリーが一度に見えます。
(などと言いつつ、視線はずらり並ぶグラスに釘付け)


このディナーは「第4回ザ・リッツ・カールトン アジアパシフィック フード&ワインフェスティバル」企画のひとつ。
世界中の名だたるシェフやワイナリーを招いて
9/30〜10/4の5日間でなんと30個も企画された食の饗宴。
私たちがいただく限定メニューは、
シンガポール「JAAN」(世界のベストレストラン11位とか)で活躍し、
現在は自身のレストラン「オデット」も大好評のシェフ、
ジュリアン・ロイヤーによるフレンチディナー。
合わせるシャンパーニュはビルカール・サルモン、
ワインはメゾン・ジョゼフ・ドルーアンという王道の組み合わせ。

1杯目はマグナムのブリュット・レゼルヴNV。
モダンな厨房にも心なしか緊張感が漂っておりますね。まずはオードブル…ではなく「スナック」。
左から、帆立味でサクサク“クエ・パイ・ティ”。
隣が黒ごまスポンジ+スモーク鰻。
また隣は豚足のクルスティアン。ねっとりゼラチン旨。
右端「ワイルドマッシュルームティーポルチーニ茸サバイヨン」はクリーミーなきのこスープ。

テーブルの真ん中には、あら、丸太。
森の木陰でドンジャラホイ。
レンズ豆ハマス(フムスのこと?)をクラッカーにつけて、と。
参加型のカジュアルモダンな趣向なのね。おいぴい。

ここでシェフと、ビルカール・サルモン6代目当主アントワーヌ・ビルカール氏直々のご挨拶。
シャンパーニュで育った方らしい風格を感じます。
続いて、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンのディレクター、クリストフ・トーマス氏も。
この方、2mくらいある大丈夫でとても朗らか。
この間に2種のシャンパーニュ、ワインが供されましたが写真が撮れず。
ブルゴーニュのメゾン・ドルーアン、ここ30年ほどはオレゴンでもワインをつくっているとか。
オレゴン・シャルドネ・アーサー2013、
程よく効いた酸がフレッシュで、シャブリとムルソーのいいとこ取りな味わい。
これなら家でも飲めそう、好きだな。

続いて鯖の炙り焼き。皮目が香ばしく、ホースラディッシュとよく合いました。

ムルソー プルミエクリュ ペリエール2012。
ムルソー大好き! クリーミーな厚みの素晴らしさ。
ムルソーで卵食べたいな〜と思っていたら(ほんとかよっ)
スモークに包まれる卵ケース! 斬新…!!
55℃のオーガニックエッグですって。
素敵ジャーマンポテト(チョリソー、そばの実、じゃがいも)につるんとのせて。
やっぱりムルソーにぴったり。

キャラメルソースかと思いきや、柚子味噌のきいたサーモン。
これにはシャサーニュ・モンラッシェ プルミエクリュ モルジョ マルキ・ド・ラギッシュ2012を。
濃厚でエレガントなブルゴーニュの底力を思い知ります。


そして赤登場。クロ・ド・ヴージョ グランクリュ 2000年、2012年。
これはもうジビエしかない…仔鳩!
しっとりとやわらかーーーーいお肉、血の味。
忘れられないおいしさ。
キクイモや大麦リゾットで添えた土っぽさもぴったり。
お行儀悪いと思いつつ、骨回りの皮もかじります。お口直し、きゅうりの花つきソルベ。セロリも入って爽やか。

ここで再びシャンパーニュ、ブリュットロゼNV登場。

デザートは香り高いチョコレートのタルト。
デザートのサービスで、ジュリアンがテーブルに。
まだお若いのね!
髪型のせいか、和食の板前さんみたいな清潔感。

は〜、ごちそうさまでした。
飲み切ったワインの展示に名残を惜しみつつ。
素敵な一夜♡ そして美味しかった!
すべてのお皿にサプライズを盛り込もう!という情熱が伝わってきました。
また、食後感の軽さ。
過不足なく満たされた感じ、ほかのモダンフレンチもこうなのかな。

ワインとのマリアージュも、プロにお任せするとやっぱりいい。
ドンピシャの気持ちよさ、おいしさ。すごく勉強になりました。

このフェスティバル、第4回とあるので「来年もあるのですか?」と伺えば、
アジア中のリッツ・カールトン持ち回りゆえ
ラッキーにも今年のみ日本で開催されたとのこと。
今度巡ってくるときも来られるといいなあ。

シンガポールのレストランのクオリティについても伺えて、旅したい先もまた増えました^^

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