久しぶり贅沢ディナー@第4回ザ・リッツ・カールトン アジアパシフィック フード&ワインフェスティバル
そんな大枚はたかなくても、ものすんごく豪華じゃなくっても

この間に2種のシャンパーニュ、ワインが供されましたが写真が撮れず。 ブルゴーニュのメゾン・ドルーアン、ここ30年ほどはオレゴンでもワインをつくっているとか。 オレゴン・シャルドネ・アーサー2013、 程よく効いた酸がフレッシュで、シャブリとムルソーのいいとこ取りな味わい。 これなら家でも飲めそう、好きだな。
続いて鯖の炙り焼き。皮目が香ばしく、ホースラディッシュとよく合いました。

ムルソー プルミエクリュ ペリエール2012。 ムルソー大好き! クリーミーな厚みの素晴らしさ。 

スモークに包まれる卵ケース! 斬新…!!
55℃のオーガニックエッグですって。
素敵ジャーマンポテト(チョリソー、そばの実、じゃがいも)につるんとのせて。やっぱりムルソーにぴったり。
キャラメルソースかと思いきや、柚子味噌のきいたサーモン。これにはシャサーニュ・モンラッシェ プルミエクリュ モルジョ マルキ・ド・ラギッシュ2012を。 濃厚でエレガントなブルゴーニュの底力を思い知ります。
そして赤登場。クロ・ド・ヴージョ グランクリュ 2000年、2012年。
これはもうジビエしかない…
仔鳩!
しっとりとやわらかーーーーいお肉、血の味。 忘れられないおいしさ。 キクイモや大麦リゾットで添えた土っぽさもぴったり。 お行儀悪いと思いつつ、骨回りの皮もかじります。
お口直し、きゅうりの花つきソルベ。セロリも入って爽やか。
ここで再びシャンパーニュ、ブリュットロゼNV登場。 
デザートは香り高いチョコレートのタルト。 
デザートのサービスで、ジュリアンがテーブルに。 まだお若いのね! 髪型のせいか、和食の板前さんみたいな清潔感。 
は〜、ごちそうさまでした。 飲み切ったワインの展示に名残を惜しみつつ。 
“素晴らしく美味しいもの”が食べられるようになった昨今。
口コミの力がブランドやネームバリューを圧倒し、
また、はっきりと顔の見える客に目を合わせ、
ちょうどいい規模で無駄のないサービスを提供するレストランが増えたように思います。
お誕生日のフレンチは●●、デートイタリアンは××、家族のお祝いなら中華の▲▲、
と決めて、コテコテにおめかしして出かけたのはいつ頃までだったかな。
気楽でおいしいところが増えてうれしい反面、ちょっと寂しい気もするね。
なんて思っておりましたところ、少し前のこと。
薮から棒に旧友が
「ゴ〜ジャスホテルディナ〜行かな〜い?」と誘ってくれました。
「ローブデコルテと頭にのせる宝船、誂えたほうがいいかな」と聞けば、
「そのくらいの心意気で!」とのことなので、
えっほんと? ウッキウキーと張り切って出かけましたのは。
ジャジャーーーン。
やっぱりホテルってわくわくしますね。
一張羅のドリスヴァンノッテン(いただきもの)に久々のハイヒールでロビーを横切り、エレベーターで45階「タワーズ」へ。
おお、百万ドルの夜景。東京タワーとスカイツリーが一度に見えます。
このディナーは「第4回ザ・リッツ・カールトン アジアパシフィック フード&ワインフェスティバル」企画のひとつ。
世界中の名だたるシェフやワイナリーを招いて
9/30〜10/4の5日間でなんと30個も企画された食の饗宴。
私たちがいただく限定メニューは、
シンガポール「JAAN」(世界のベストレストラン11位とか)で活躍し、
現在は自身のレストラン「オデット」も大好評のシェフ、
ジュリアン・ロイヤーによるフレンチディナー。
合わせるシャンパーニュはビルカール・サルモン、
ワインはメゾン・ジョゼフ・ドルーアンという王道の組み合わせ。
1杯目はマグナムのブリュット・レゼルヴNV。
左から、帆立味でサクサク“クエ・パイ・ティ”。
隣が黒ごまスポンジ+スモーク鰻。
また隣は豚足のクルスティアン。ねっとりゼラチン旨。
右端「ワイルドマッシュルームティーポルチーニ茸サバイヨン」はクリーミーなきのこスープ。
テーブルの真ん中には、あら、丸太。
森の木陰でドンジャラホイ。
参加型のカジュアルモダンな趣向なのね。おいぴい。
ここでシェフと、ビルカール・サルモン6代目当主アントワーヌ・ビルカール氏直々のご挨拶。
シャンパーニュで育った方らしい風格を感じます。
続いて、メゾン・ジョゼフ・ドルーアンのディレクター、クリストフ・トーマス氏も。
この方、2mくらいある大丈夫でとても朗らか。



ムルソーで卵食べたいな〜と思っていたら(ほんとかよっ)












素敵な一夜♡ そして美味しかった!
すべてのお皿にサプライズを盛り込もう!という情熱が伝わってきました。
また、食後感の軽さ。
過不足なく満たされた感じ、ほかのモダンフレンチもこうなのかな。
ワインとのマリアージュも、プロにお任せするとやっぱりいい。
ドンピシャの気持ちよさ、おいしさ。すごく勉強になりました。
このフェスティバル、第4回とあるので「来年もあるのですか?」と伺えば、
アジア中のリッツ・カールトン持ち回りゆえ
ラッキーにも今年のみ日本で開催されたとのこと。
今度巡ってくるときも来られるといいなあ。
シンガポールのレストランのクオリティについても伺えて、旅したい先もまた増えました^^