あれよあれよという間に11月がやってきました。
いろんなことをリニューアルしたり、終わりもきたり。
ご愛読いただいてきたDomani連載も、
ついに、この週末発売された12月号で最終回となります。
月刊誌で3年もの間、36回の連載。
間に酔いどれ大特集もあり、書籍も出していただき…、
振り返れば胸に迫る万感は、本誌に綴りました。
皆さまにお届けする最後のメニューは、
根菜ごろごろのアッシ・パルマンティエ。
体が温まりボリュームもある、パーティにもぴったりな重ね焼きです。
また、今号では「冬休みにしたい20のこと」という特集で、
冷え込む日にぴったりのお鍋レシピ×3も紹介しています。
特集の表紙はお猿が目印

試してほしい、ミルキーしゃぶしゃぶのレシピも。
ぜひお手に取ってみてくださいね!!
以下は撮影の思い出、卒業旅行の模様です。
たいへん個人的なレポートかつすごく長〜いので、
ご興味ある方のみ、お時間あるときにごらんください[#IMAGE|S34#]
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連載終了を前に、
「そいえば出張行ってないよね! どっか行きたいニャー」
とみんなで大騒ぎしたところ、
敏腕編集者ともよさん・3年間伴走してくれた美人女房歩ちゃんがドーーンと胸を叩き「最後の撮影は、遠出いたしましょう!!!」と。
本分は撮影ですから、キッチン付きの宿泊施設という条件で
いろいろ探してくださり、目的地はリゾナーレ八ヶ岳に決定!
そうして迎えた当日。
早朝はどんより空模様でしたが…

トンネル(どこ)を抜けたらだんだんと明るく。
つきました。
世界的建築家、イタリアの巨匠マリオ・ベリーニによる建物。そういえば私、14、5年前にも来たことあったな。当時はたしかマイカルグループで、リゾナーレ小淵沢というホテルだったのです。母体が星野リゾートに移り、どうなっているかとても楽しみ。
ちょうど紅葉も始まっていました。まずは、メニュー撮影場所に。
やっほーーー!
気持ちいい♡ガーデンパーティに最適な、緑に囲まれたパーティ会場「アルフレスコ」。ここで結婚パーティなんてしたら楽しそうねーーぇ。
などとはしゃいでいる間もなく。
実はこの日、キッチンはアルフレスコ内のプロ厨房を拝借し、
時間制限あり! の1本勝負。もちろん下ごしらえ、準備をして行きましたが、焦る焦る。
何もかもが大きーーい!火力の立ち上がりもすごくて、いきなり焦がしちゃったり。もうバッタバタ^^;
しかしながら、さすがのスタイリング、写真センスと、3年来のチームワークで最高の1枚が撮れました!!!
ひと段落、移動の頃には空もどピーカン。
リゾナーレスタッフのお導きで、ワインハウスへ。
セラーのあるスモールスペース。
ここが…すごいんです。
八ヶ岳の選りすぐりワイン24種がずらーり。すべてグラスでいただけちゃう!!
量も大中小と選べる!!!
ノホホホ〜と恵比寿顔の酔いどれスタッフ…
無論、私も立て続けにテイスティング。このワイン素晴らしい。
↑をパチリするまきこ氏。
前職は雑誌編集者だった池野美映さんが、
各界の人物インタビューを重ねるうち
「私も人に語れる何かを持ちたい!」と一念発起してフランスで醸造を学び、
8年前に八ヶ岳で葡萄を栽培し始め創設したワイナリー。
これだけでものすごいドラマなのですが、生み出すワインのお味がまたすごい。
なめらかで上品な飲み口、
静かに立ちのぼる香りの中にピシリと一本筋が通っているような。
学生時代から勝沼に通ってワインを飲みまくり、
日本のワインって優しくて好きだな、
でもパンチっていうかコクっていうか薄いよなー…
などと生意気にも思っていた私。
最近では飲み応え・個性ともにぐんぐん進化しているのを感じておりましたが、
ボルドー、ブルゴーニュなどとは環境も条件も違う日本で
ここまでのものが作れるのか! と本当に驚きました。
さてさて、チェックインまでの間にお昼をば。
ガレットが自慢のビストロ、マルシェ・オ・ヴァンへ。
ところが入口にはこんなお知らせ。
どうしても見逃せない、ステーキフリットの文字。


分厚さ・焼き加減にに大満足。
でもわさび醤油垂らしたい…と思ってしまうのは私だけではないはず。
ナイフはペルスヴァル、さすがの切れ味でした。
テーブルはサロンの木箱。
バブリーなんだか素朴なんだかわかりかねますが気持ちのいい空間。


肉肉しいソーセージがのったそば粉のガレットもおいしかった。
そして、お待ちかねのチェックインタイムに。
今夜のお部屋は「ワインスイート」。
露天風呂のついたメゾネットタイプのお部屋!

何が「ワインスイート」なのかというと…

さっきワインハウスにあったワインたちがついてる!
セラーの中にも数本。
飲み分けるためのグラスもいろいろ。
モレスキンのワインジャーナル、飲み残したワインを入れるとサングリアになる[#IMAGE|S12#]ドライフルーツ入りのボトルまで。
ワインとこのバスケットをもってピクニックもおすすめと。
バスルームのアメニティも盛り盛り。
ウェルカムサングリア。
荷解き(主に酒とつまみ)も終えると、2チームに分かれてアクティビティ体験。ひとチームは乗馬(写真@つっちい)


翌日は内股の筋肉痛を訴えてましたが[#IMAGE|S37#]お馬さんも可愛くて、とても気持ちよかったそうです。
もうひとチームはスパ体験。
“ワインリゾート”おすすめ秋のコース、VinoBall。なんとミエ・イケノのワインの、ぶどうの搾りかすや澱などを蒸し上げたバレン状のものでトリートメント。

わーー!!足湯に赤ワイン。ふんわりといい香り。これはメインダイニングの飲み残しワインを再利用するアイディアなのだとか。贅沢ね(てか飲みたい…)
トリートメント自体はオーソドックスでソフトな全身マッサージでしたが、アイディアが面白く、優雅な気分に浸れました。
フットマットやティッシュケースもコルク製w
終わると黄昏。折しもこの日はスーパームーン!

お待ちかねのディナーは、メインダイニング「オットセッテ」で。

顔ぶれからしてにぎやかそうとお気遣いいただいたのか、
バー隣接の半個室的スペース。
お料理は八ヶ岳の食材をふんだんに使ったイタリアン。
彩り盛りつけともに美しく、美味しい[#IMAGE|S53#]
またワインのコーディネートが素晴らしくて。

フォアグラには四恩。

きのこのパスタにはミエ・イケノ。

甲州ワインビーフにはボーペイサージュ!

盛り上がるわあ…[#IMAGE|S16#]

デザートの後のプチフール…じーーん。
またこのお菓子がどれも手抜きのない美味しさで、全種制覇。

お部屋に戻っても、まだまだ夜は終わりません。
きめ細かな仕込みに涙、涙。この思いやりに支えられてきた3年間でした。
足湯しながら…

キャー!ジュリー!!
モリットニー。
みんな歌が好きなのも酔いどれチームの特徴。
何回乾杯したかな? 大笑いして胸がいっぱい。
夜が更けるまで宴は続いたのでした。
おはよう八ヶ岳。


ビュッフェスタイルの朝ごはんの充実ぶり。
(この後鴨うどんも食べた)

リゾナーレスタッフのYさん、ありがとうございました。

すぐ近くの白州蒸留所に寄り道。

私たちに? っていう言葉がここに。光太郎。

ああ、楽しかった。
毎月の撮影なくなってさみしくなるね、でもまたね、
と言いながらそれぞれの日常へと。
美味しいものとお酒(と歌)がつないでくれた撮影メンバー。
ひとまずのピリオドに、こんなにすてきな旅行まで。
バックナンバー、どの号を見ても、そのときの状況がくっきり浮かんできて。
料理の写真も、私にとっては思い出のアルバム。
みんなで作り上げてきたこと、教えてもらったことを
これからの活動に生かしていきたいと思ってます。
この3年間に心からの感謝を。
ありがとうございました。