99ルート・デュ・ショコラのチョコレート
お目にかかったことはないのに、美しいチョコレートの詰め合わせ一箱。
男性ですっ。なんて垢抜けたセンス…。スヌ子うっとりうっとりうっとり。
古の時代には媚薬だったとも言われるカカオの結晶。
ミッキーマウスがミニーのご機嫌を損ねた時にも、花束とチョコレートを贈ってましたっけ。
思いがけずいただくチョコレートは、ダイヤモンド並みに女心を溶かすのです。

どこへやら。どれから食べるか迷う迷う。
まずは、愛らしいニコちゃん大王型をパクリ。
大王様の頭(兼お尻)部分はヘーゼルナッツ、
中央にプラリネ。まろやかでカカオの風味も
豊かなのに、すうっととろけて後味はあっさり。
オレンジリキュールが香るトリュフも絶妙。
ベルギー製などですと、余韻が尾をひくように
まったりこっくり・時としてくどくさえあるので
一度に1,2個で胸いっぱいですが、
これならいろいろ食べ比べもできそう。
本郷と目白にショップがあるこの
『99ルート・デュ・ショコラ』、「国道99号線?」
と思いきや、“99種類のチョコレート”の意。
1977年、江古田にて創業・チョコレートを作り続けてかれこれ30年近く。
オープン当初はトリュフチョコレート自体珍しく、
お年寄りから「このあんこ玉は高いね」と言われたという笑い話も。
そんな背景にぴったりの、日本人の味覚に合った上品でクセのないおいしさ。
シンプルなベージュグレーのパッケージも美しく、どなたも感激のギフトだと思います。
F社のT社長、こんな場で失礼ながらお礼を申し上げます(ご愛読ありがとうございます)。
ところで、チョコレートといえば、最近仰天したエピソードをひとつ。
誰もがご存知のブランド、ゴディバのネーミングの由来です。
(友人harumiの手土産に入っていたリーフレットで知りました)
11世紀、イギリスの伯爵夫人レディ・ゴディバは、重税に苦しむ民を見かねて、
夫である伯爵に税を軽くするよう掛け合いました。
すると伯爵「お前が一糸纏わぬ姿で町中を廻ることができるなら」と無理難題。
慎み深いレディ・ゴディバは悩みに悩んだ挙句、耐えがたきを耐え
結局、民のためにすっ裸で馬上の人となったのだとか。
その勇気ある行動にうたれた民は、窓という窓を固く閉ざした…なんて感動的……。
なわけないでしょ!!!!(激怒)
どう思います、この旦那さん? 奥さんに裸で町内練り歩けって、
完全に変態ですよ変態!! 夫婦間のプレイにしても行き過ぎ。
レディも「それはアナタの個人的趣味であってこれとは関係ないでしょッ」と言うべき。
こうして唯々諾々と服従してきた歴史が女性の地位を…(あとは田島陽子先生節で)。
その後、レディ・ゴディバはストリーキングがクセになったとかならないとか…あああ。
というわけで、ゴディバのマークは“裸足の伯爵夫人”ならぬ
“ハダカで馬に乗る伯爵夫人”なのです。
リーフレットなど目を凝らしても小さすぎてよう見えんのですが、
昨日銀座でゴディバ・ブティックの庇を確認したら、確かにその通りでした。
皆さんも、ゴディバを食す毎に「変態伯爵撲滅」と呟きつつ、
女性の尊厳というものについて思いをはせてみてはいかがでしょうか。
うっとりチョコレートの話題が一変・失礼いたしました→ブログランキングへ