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食いたおし北陸3・金沢編(諸江屋、天ぷら小泉)

Bysnuko

saysfarmは小高い丘の上。
チェックアウトのタイミングで、
積雪と吹雪により迎えのタクシーが上がってこられないと聞いてびっくり。
この日チェックインするはずだったゲストはキャンセル。
しばらくの後、なんとスタッフの方がご自分の車で氷見駅まで送ってくださった。
少し前までは人気バンドのツアースタッフとして東京で働いていたという方、
子育てのために奥様の実家、富山に移住されたとか。
そういう話、最近たまに聞くなあ。
東京以外のどこかに住むって、
昔思ってたほど難しいことじゃないのかもしれないな。

氷見駅から、1時間に1本しかない列車がちょうど来ていたので飛び乗り、高岡まで。
吹雪の中を進む列車の中は暖かく、混んでもいないので快適〜
とぐーすか眠っていたら、高岡の2つ手前、能町駅でストップ。
作業員が来てチューニングしないと列車が動かないので、しばらく停止するのこと。

2時間くらい停まってたかな?
荷物の中にワインもあるし、そろそろ飲むっぺか…(おい
と話し始めたときに動き出した。
この日、お昼の予約もしてなかったのは幸いでした。

高岡駅でまた少し待機。
駅ビル内の酒屋で「風の盆」のお燗!
胃の腑にしみわたる温かさ。ありがたやありがたや。
ようやく金沢についたのは15時半すぎ。
雪は降ってないけれど身を切るような冷たい風!

この日の宿泊は片町のアパヴィラホテル。
古いマンションを一棟そのまま利用したスタイルで、
ビジネスホテルにしては広い部屋。何より場所が便利。

全国各地にお友達がいるクミコさんが、
金沢に嫁いだお友達のお店と連れてきてくれた九谷焼の老舗・諸江屋さん。
にぎやか、色とりどりの九谷焼は目に楽しい。
2階のサロンでマダムがおいしいお茶をいれてくださり、
旅の記念に、赤や黄色が鮮やかな小皿でも買おうかしらと思っていたのです。
金彩の施してある醤油スプレーなどアイディア商品もあったり。

でも、山本長左コレクションを見てしまった瞬間、私の♡はストップモーション。
薄く透明感のある白い地に、これまた繊細な染付け。
藍九谷っていうのですね。
和食器という括りに留まらない独特の美しさ、
これならうちの気ままな器コレクションに加えても浮かないと即決。
大きめの鉢も欲しくて悩んだけれど、それは次回のお楽しみ。
ドンまみなはおちょこも買ってたな。
白玉の歯にしみとほる酒、あれで飲んだらさぞ素敵なことでしょう。
晩ごはんの時間が迫ってきたので、お店へ。
路面が凍ってつるっつる。
途中気になったステーキ屋さん。
ビステッカアルテジャーノ、ワインと分厚いステーキのお店、とありました。
諸江屋のマダムによると、新しいお店がどんどんできてるんですって。

そんなマダムも太鼓判の、天ぷら小泉。
清潔な白木のカウンターに、油が煮えて弾ける水琴窟のような音が響きます。
なまこ酢でスタート。加賀のなまこはやわらかいのね。
大将がスペインのサン・セバスチャンに行ったお話などを伺いつつ。
確かに彼がタパス作っててもいい感じ。

天ぷらは、揚げた海苔に生雲丹から。
大粒の銀杏、甘みと粘るような歯ごたえ。これおいしかった…。
モチッとした加賀れんこん。
食感のちがう皮を独立させて揚げてある。勉強になるなあ。
能登てまり、という貴重な肉厚のしいたけ。

コースをひととおり食べ終え、追加でいろいろ。
初めて食べた、滋賀のもろこ(鯉の稚魚)。
生きたまま揚げるので、油の中で泳いで自ら余分な衣を振り落とすのだとか。

鱧みたいな長ーい魚、ぬるぬるのギンポは骨切りが必要。
上品なお味でおいしい。天茶と、いちご和三盆でしめ。

お手洗いにあった申の小物入れ。ハンドソープはAesopだったり、万華鏡のような切り子の酒器など。
天ぷらのおいしさに加えて、
洗練されたセンスも素敵な小泉さんなのでした。


まだ時間も早いし、片町で飲み?と計画していてけれど、
すんんごい雪。
あと、金沢はやっぱり日曜お休みのお店が多いのです。


ひとまず戻り、ホテルについてた温泉(いいお湯)であったまって。
ここはもう、金沢おでんの赤玉で生ビールでも…と赴くも、吹雪で早じまい。部屋飲みで夜が更けていったのでした。また楽しからずや。


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