飲みたおし東北4・盛岡編(香醤・光原社・南部ビストロうんめのす)
遠野から、JRはまゆり4号で盛岡へ。1時間半くらい。
盛岡駅は大きくて都会的。

宮沢賢治ゆかりの光原社へ向かう途中、開運橋から絵のような岩手山。 流れているのは北上川。瞬時に啄木が乗り移って一句。

アイスバーンをよちよち歩いて、つきました。 宮沢賢治が生前に刊行した童話集「注文の多い料理店」を出版したのがここ、光原社。 今でこそ日本の童話文学の傑作とされているけど、当時はまったく話題にもならなかったとか。 (行く前に読み返して、かなりぶっとんだお話だったのでびっくり)

現在は、民藝風の品を扱うギャラリーとなっています。器、買っちゃった。 2階にはfogのリネンや、ジュエリー、スカーフ、洋服、 キリムなどインテリア雑貨もあり、ほっこり系セレクトショップという感じ。

中庭にあるカフェ、可否館。
レトロで落ち着きます。店員さんの雰囲気が皆似ていて、美人ぞろい。
くるみクッキーのお味はふつう。
トイレは川べり。
ふむう。
それほど大きくないお店ながら見るべきものがたくさんで、ゆったりと時間をすごせました。
店を出てすぐの道沿いには賢治像が! すかさず寄り添うホステス体質。満更でもなさそうな賢治。
盛岡駅まで歩いても割とすぐ。 フェザンという大きな駅ビル1階の、おでんせ館というお土産横町が大規模。
早めの夕食どこで食べようかと悩みましたが、何しろ足元は雪。 不案内な町をさまよってもねえ・・・と駅ビル内をぶらぶらしていると、おっ。
なんだこりゃ。まばゆい日本酒のショーケース。「南部ビストロうんめのす」ですって。ビストロ?
とりあえず座って、あと数時間の計画を練るっぺ、んだんだ、とお酒を注文。
昨日から旅を支えてくれている缶入り「雪っこ」の酔仙酒造のお酒があるね。 ふっくらと米の香りと甘み、穏やかな吟醸香、綺麗な酸。まとまりがある、これ好き。
どこがビストロなのかわからぬまま、岩手は魚もんめーっぺ? とお刺身を。
油目(アイナメのことですね)とソイ。鮮度も味も良い。勢いがつきました。
名前のとおり、がっしりしてたな鬼剣舞。男酒って感じ。平井は淡白な男。 

秋田にまで手をのばす。ゆきの美人はうまいねえ。まさに秋田美女を思わせる、芯はありつつやわらかで美しい酒。

雅香チーズとか。
ユキノヤマトは甘くないカルピス。 
新政No.6のエッセンス!
辛口っていうけど、それほど辛くもない。そもそも日本酒の辛口目安がわからん、と語り合う。
牛カツまで食べてますけど。コロッケやれんこんはさみ揚げも写真に写ってた。どんだけ。
気がつけば2時間半が経っておりました・・・カッパに化かされたようだ。と、締めに河童の盗み酒。甘め。
たかが駅ビルと侮るなかれ、結果とてもいい選択でした。 新幹線の時間まで焦らずどっぷり飲めるし、おいしかったお酒や珍味も近くのお土産店で買えるし。
ホームにもどぶろくが売ってましたよ。岩手万歳!
1泊2日でしたが、思ったよりも近かった東北。 雪景色、温泉、美酒と好きなものが勢揃い。なんだかわたしに合ってるみたい。またすぐ行きたいものです。
以下、お土産帖。
遠野の素朴なお菓子たち。明けがらすは、落雁とお餅の中間くらいの食べ物で遠野名産のくるみが入ったもの。 なんばんとついた漬物は、唐辛子がぴりっと効いています。
お酒は少し。またとおの屋のどぶろくも取り寄せよう。
光原社で買ったのは、愛媛の砥部で修業した作家の白磁茶碗。 形は砥部焼にそっくりだけど、ずっと軽くて繊細。 
キリムのクッションカバー、こういう褪せたような色の探してました。
50歳になると、JR大人の休日倶楽部に入れるらしい。東北北陸4日間乗り放題15,000円らしい。 あと数年…それを楽しみに、がんばって働こうっと。
麺はゆでたて熱々、コシのないつるんと平たく優しい麺。
肉味噌には黒ごまがたっぷりでコンクリート色。
おろし生姜もたっぷりついていて、ここに酢、ラー油、おろしにんにくなどを加え一気に混ぜていただきます。
肉味噌やきゅうりがわずかに残る皿に生卵を割り入れてほぐし、
麺のゆで汁を注げばこのとおり。あ、ちーたんのたんは湯、ね。
知らなかったこんな食べ方。おなかがあったまって幸せ。





























