新橋ランチ/おきあがり小法師(和食)
ガタイのいい海女のような姉×パリィ・・・神の悪戯のような不思議な組み合わせです。
不思議といえば、昨日のランチ「おきあがり小法師」。
日比谷通り阪急交通社ビル地下にある、白木で彩られたほんのり明るい空間。
ここだけが“金沢あたりで美人姉妹がやっている小体な和食屋さん”という趣。
靴を脱いで、襖で仕切られた畳敷き・塗りの黒座卓へ。
すかさず美麗な緑色の煎茶が茶托に乗っかって登場。
松花堂弁当1300円や牛ステーキ御膳1500円を横目で見つつ、
1000円の野菜ドライカレー膳とスズキのさっぱり梅シソ揚げ膳で悩み、後者を注文。
大きな塗りの角盆に、スズキのフライ5コ+コーン入りミニサラダ+
セロリと桃色大根漬物+ごはん+ワカメ豆腐味噌汁+スイカ。
味噌汁椀はちんまり小ぶり・フライ皿は志野風・ごはんは木のふた付き。
カリッとしたフライの下にはルッコラやベビーリーフが敷かれ、梅の酸味も効いてさっぱり。
デザートのスイカをかじっていたら、たっぷりした焼き物の湯呑みでコーヒーが登場。
器の趣味に、“可愛らしいもの好き”なお店の主張が感じられます。
これで1000円。全体に小綺麗で良心的。
味はプロっぽくはなく“若奥さんの手料理”状態なのですが、
お店の女性は何くれとなく気を配ってくれ、
まるで妾宅を訪れて下にも置かぬ歓迎を受けている社長のような気分になれます。
掘りごたつ式カウンタースペースもあり、夜は、
このおもてなし目当てのおじさん常連がついている模様。
だって、入り口のレジで話し込んでた小金持ちチックなおじさん(ハゲ)が出て行くとき、
お店の女性(キモノが似合いそうな美女)ったら
おじさん(ハゲ)の姿が見えなくなるまでじーーーっと、
「心を込めてお見送りしてるのよー!」って様子で佇んでましたもん。
まるで京都の高級料亭のような一場面でした。
くどいようですが、老朽化した阪急交通社ビルの地下。
うーん、ナゼここに? と、いらぬ詮索をしたくなる、不思議なムードのお店なのです。
「姉さん、もう夜の蝶は廃業ね」「これからは、堅気のごはん処でもやりましょう」と
始めたけれど、どうしても昔の接客グセが滲み出てしま・・・ってるのかも(邪推)
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