南麻布『カーザ・ヴィニタリア』(イタリアン)
B’zの東京ドームライブ→カーザ・ヴィニタリアという至福のコース。
二の橋からすぐのカーザ・ヴィニタリアといえば、
今や東京で最も予約が困難なレストランのひとつ。
ところが、好都合にもコンサート終了というのは早くても夜9時過ぎ。
これなら取れるかも!と前日電話したら、案の定10時半からOKとのこと。
この日は、同伴の友人stila178嬢のお誕生日。
稲葉さんに生でバースデイソングを歌ってもらい、
感激~ぃ!もう最高~!! と高揚しつつ、時間きっちりに入店。
1階はワイン売場、2階がレストランというつくりなのですが、
ガラス張りのエントランス→絨毯敷きの階段→明るくゆったり、ソファ席もある客席と、
すべてに個人の邸宅のような落ち着きとこなれた高級感が溢れ、期待が高まります。
小さめのアルバムのような厚いワインリストを開くと、まず泡ものの豊富さに小躍り。
感じのいいお兄さんに“厚みと飲み応えのある泡”をと1本リクエストして乾杯♪
仕事帰りの友人トトコも加わり、オリーブとパン(極細グリッシーニが◎)をつまみつつ、
いよいよ真剣にメニューとにらめっこ。
お得な5500円のコースに決定。
でも、このコース構成がけっこうフクザツなのです。
最初に、アロマフレスカ時代からの看板ともいえる生野菜のバーニャカウダ。
ソースは2種から選べますが、1席で同じものという条件つき。
続いて小さな前菜、これは各自バラバラに頼めます。
その後のパスタかリゾット、メインディッシュ、シメのパスタはすべて1席で1種。
こーれーがー。選択肢はそれほど多くないのに、どれも恐ろしく魅力的なので、
各人の意見をまとめて注文するまでがタイヘン!
ようやく決まったときは、ひと仕事成し遂げた気分になれるはず
(好き嫌いが多い人と行くとツライかも?)。
で、バーニャカウダ。たっぷりの新鮮な生野菜が、アンチョビとにんにく、
オリーブオイルがかぐわしいソースでどんどん食べられます。
野菜はどれもシャキシャキ、それぞれの香りが強くておいしい!
これだけでプロセッコはもう空っぽ。
続いて前菜。スヌ子は処女牛とフォアグラの焼きテリーヌ。
レンズ豆を敷いたお皿に、リエットというかコンビーフ状というかのホロホロ牛肉+
フォアグラ重ねのテリーヌ・・・。
ピンクペッパー、甘めのソースが効いて、もうウマイ!という言葉しか出ない。
178嬢は鯖のカルパッチョ、トトコはプロシュートと
ラルド(←背脂のハーブ醤油漬けですと。はっ、ラルドってラードのこと!?)盛り合わせ。
どれも高水準・・・というか最高!でした。
パスタはグァンチャーレ入りトマトソースのマルタリアーティ、スカモルツァがけという
「☆ハニャ?☆?☆????」なものでしたが、グアンチャーレ=熟成塩豚(ステキなベーコン)、マルタリアーティ=平たい菱形の手打ちパスタ。
「丸太のリアリティ…」とアホな語呂合わせで必死に記憶した努力、褒めてください。
要するに、ショートパスタのベーコントマトソース+おろしチーズってな一品なのですが、
腰のあるパスタとトロリとしたソースに濃厚なチーズが絡み、実に奥行きのある味わい。

タカベの海藻蒸し(画像悪くてすみません。でもあまりにインパクトあったもので)
1週間ほど前にこれを食したというトトコの
熱いすすめで決めたのですが、
内容を聞いていても登場すると
「な、なんじゃこりゃあ!」とジーパン
刑事が生き返ってしまうビジュアル。
鉄製ココット(ストウブ製)を
パカリと開けるととにかく真っ黒。
鍋中ぎっしりワカメワカメワカメワカメ、
ところどころに昆布と岩海苔も。
そこに埋まってる白身魚の切り身を取り出し、アサリエキス凝縮のソースでいただくのです。
モリモリと取り分けられるワカメにしばし無言。が、これまた絶品!
海の香りを吸い込んだほっかりお魚は言うに及ばず、最後は昆布までソースに浸して
わしわしと平らげる我々。
そうそう、ミニミニココットで出た蒸し焼き野菜(人参)も味が濃くおいしかった。
さすがにもう満腹だったのに、最後のパスタは30・60・100gいずれでも、と言われれば、
思わず60gを所望する浅ましい一同。30gで充分だっつーの。
でもあっさりウマイ青唐辛子のペペロンチーノだったから、結局ペロリ。あー…。
デザート。このあたりではもう息が上がっている3人。
パンナコッタ、ジェラート、桃のコンポートなど控えめに注文。
前日、電話でお願いしていたバースデイプレートつきのデザートを前に微笑む178嬢、
そしてプレゼントや花束を渡す我々の笑顔も、満腹と眠気のせいでどうにもしまりの無い感じ。だって、この時点でもう深夜1時半ですもの!
おいしいお茶とプティフール(チョコとメレンゲ)でシメ。
グラスに残った香りのいい軽めの赤ワイン・プラネタに心を残しつつもお会計。
一人1万2000円くらい、これはリーズナブルといえましょう。
シチュエーション(トイレまで明るい白木のステキなインテリア)もさることながら、
フレンドリーでいてつかず離れずの快いサービス
(←くだらないジョークの連発にも温かな対応)は久々に体験するプロの業。
そのためか、スヌ子訪問時にはリラックスムードの大人のお客様が目立ちました。
この空間にガキは似合わん!
あらゆる点で、またゼヒゼヒ訪れたいハイレベルな1店でした。
そしてこの奥にはやはり密かにアロマフレスカが復活していたのね!
あーーっ行きたーーい!!!→ブログランキングへ